第３６回 綾音ちゃんハイキック！（アニメ版）
いわずと知れた、不動館の三井綾をモデルにした作品です。製作発表された当時は、
女子キックが認知され、ついにこのような作品が世に出るようになったのか・・・と感激したものです。
全日本キックボクシング連盟の前面的バックアップのもと、CD、コミックスと
メディアミックスを展開し、主役の声には人気声優みやむーこと宮村優子を起用。
当初は6話くらいまで製作予定がありました。当時はまだ珍しかった公認ホームページもあり、
私的にはかなり盛り上がっていました。そのうち、プレステあたりでゲームが出て、同人誌も
たくさん出て、うまくいけばテレビ東京の夕方六時台か深夜のアニメになって・・・。
し・か・し・・・。結果的には2話まで製作して打ち切り（涙）。第3話の予告まであったのにー。
（公認ホームページにあったプロットによると、全日本女子プロレスの前川久美子選手と異種格闘技
戦をして負ける話だったらしい。）その後、全日本キックボクシング連盟は分裂を繰り返した挙句、
興行母体のAJEが倒産。コミックを連載していた学研の月刊ノーラは休刊。モデルの三井綾は
転落事故で再起不能の上に破門・・・。まさに呪われた一作といっても過言ではないでしょう。
作品自体は、設定の割には、絵的にも話的にもオーソドックスな仕上がりで、何が悪かったのか
よくわかりません（メディアミックスを組んだ相手が悪かった？）。
しかし、海外ではいまだに根強いファンがいるようで、世界的にも異色の作品といえそうです。
発売元：日活
定価：5800円
1997年1月21日発売（1巻）
1997年4月25日発売（2巻）
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